退職をサポートしてくれるサービスっていろいろあるけれど、どれを使えばいい?
退職に関連するサービスは大きく 退職コンサル・退職代行・退職給付金サポート の3つに分けられます。それぞれサポート範囲・運営主体・費用相場が異なるため、 自分の悩みに合うサービス を選ぶことが重要。
この記事では、3つのサービスの違いをサポート範囲・運営主体・費用相場で整理し、選び方の判断軸までをわかりやすく解説します。
1. 結論 ― サポート範囲で3種類のサービスを区別
最初に結論をお伝えします。
退職関連サービスは主に次の3種類に整理できます。
| サービス | 主な内容 | 運営主体(例) |
|---|---|---|
| 退職コンサル | キャリア相談・退職判断のアドバイス | キャリアコーチ・転職エージェント等 |
| 退職代行 | 退職意思の伝達・退職届の代理提出 | 弁護士・労働組合・民間企業 |
| 退職給付金サポート | 失業保険・傷病手当金等の受給支援 | 社労士監修サービス・社労士事務所等 |
→ それぞれサポート範囲が異なるため、 自分の悩みがどこにあるか で選びます。
2. 退職コンサルの特徴
サポート範囲
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| キャリアの棚卸し | 強み・経験の整理 |
| 退職判断のアドバイス | 退職すべきか・別の選択肢があるか |
| 転職先の方向性 | 業界・職種の選定 |
| 退職後のキャリアプラン | 中長期的な方向性 |
運営主体
- キャリアコーチ・キャリアカウンセラー(個人事業主)
- 転職エージェント(無料相談として提供)
- 人材コンサルティング会社
費用相場
| サービス | 費用 |
|---|---|
| 転職エージェントの初回相談 | 無料(成功報酬は転職先の年収の30〜35%を企業から) |
| キャリアコーチング | 1回1〜3万円、3ヶ月パッケージ20〜50万円程度 |
| キャリアコンサルタント(国家資格者) | 1時間1〜2万円 |
こんな人に向いている
- 退職するか迷っている
- 退職後のキャリア方向性が定まらない
- 自分の市場価値を客観的に知りたい
- キャリアの棚卸しを専門家と一緒に行いたい
3. 退職代行の特徴
サポート範囲
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 退職意思の会社への伝達 | 本人に代わって退職意思を伝える |
| 退職届の代理提出 | 本人作成の退職届を会社へ送付 |
| 有給消化・未払賃金請求の交渉 | 弁護士・労働組合のみ可能 |
| 退職に伴う書類受領のサポート | 離職票・退職証明書等 |
運営主体(法的扱いが異なる)
| 主体 | できること |
|---|---|
| 弁護士 | 全ての法律行為(交渉・訴訟・残業代請求等) |
| 労働組合(ユニオン) | 団体交渉権で待遇改善等の交渉 |
| 民間企業 | 退職意思の伝達のみ(交渉は不可・法的制限あり) |
費用相場
| 主体 | 費用 |
|---|---|
| 弁護士 | 5〜10万円程度(着手金 + 報酬) |
| 労働組合 | 2.5〜5万円程度(一律料金が多い) |
| 民間企業 | 2〜3万円程度(一律料金が多い) |
こんな人に向いている
- 上司との関係が悪化していて直接退職を伝えにくい
- 退職を引き止められそうで不安
- 退職に向けて精神的負担が大きい
- 有給消化・未払賃金等の交渉が必要(弁護士・労働組合)
4. 退職給付金サポートの特徴
サポート範囲
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 失業保険の受給支援 | 自己都合 / 会社都合の判定相談・申請手順 |
| 傷病手当金の継続給付支援 | 退職後の継続給付の3条件確認 |
| 再就職手当の戦略 | 満額受給のタイミング設計 |
| 国民健康保険軽減等の制度活用 | 複数制度の組み合わせ |
| 公的書類の準備サポート | 必要書類のチェックリスト等 |
運営主体
- 社会保険労務士事務所
- 社労士監修の民間サービス
- 退職給付金専門のサポート会社
費用相場
| サービス内容 | 費用 |
|---|---|
| 個別相談(初回) | 無料〜数千円 |
| 包括サポート | 個別案内(受給見込み額により変動が一般的) |
| 社労士に直接依頼 | 顧問契約: 月数万円〜 |
→ 退職給付金サポートの料金体系は会社により異なります。詳細は「退職給付金サポートを選ぶ8つのチェック観点」記事で確認してください。
こんな人に向いている
- 失業保険・傷病手当金等の制度がよくわからない
- 複数の制度をどう組み合わせるか相談したい
- 受給額を最大化する戦略を立てたい
- 公的窓口の手続きが複雑で挫折しそう
5. 比較表 ― 3サービスの違い
サポート範囲の重なりと違い
| 項目 | 退職コンサル | 退職代行 | 退職給付金サポート |
|---|---|---|---|
| 退職するか迷っている時の相談 | ✅ | △ | △ |
| 退職意思の伝達 | ❌ | ✅ | ❌ |
| 退職時の交渉(有給・賃金等) | ❌ | ✅(弁護士・労組) | △ |
| 失業保険・傷病手当金の受給支援 | ❌ | ❌ | ✅ |
| 転職先の方向性 | ✅ | ❌ | ❌ |
| 退職後のキャリアプラン | ✅ | ❌ | △ |
費用相場
| サービス | 費用相場 |
|---|---|
| 退職コンサル | 1〜50万円(範囲が広い) |
| 退職代行(弁護士) | 5〜10万円 |
| 退職代行(労働組合) | 2.5〜5万円 |
| 退職代行(民間) | 2〜3万円 |
| 退職給付金サポート | 個別案内(多くは成功報酬制) |
6. 自分の状況で選び方を判断
判断フローチャート
| 状況 | 推奨サービス |
|---|---|
| 退職するか迷っている | 退職コンサル または転職エージェント |
| 上司に退職を伝えるのが怖い | 退職代行 |
| 有給消化・未払賃金請求が必要 | 退職代行(弁護士・労働組合) |
| 退職後の失業保険・公的給付の使い方を知りたい | 退職給付金サポート |
| すべてに不安 | 複数サービスの組み合わせ |
複数サービスの組み合わせ例
パターンA: パワハラ退職を進めたい
- 退職代行(弁護士・労働組合) で退職意思伝達 + 退職勧奨対応
- 退職給付金サポート で異議申立 + 失業保険会社都合変更
- (任意)退職コンサル で次のキャリア相談
パターンB: 病気で休職→退職
- 退職給付金サポート で傷病手当金継続給付 + 退職後の手続き計画
- (回復後)退職コンサル で次のキャリア相談
パターンC: 自己都合で円満退職予定
- ハローワークで直接相談(無料)
- 必要に応じて 退職給付金サポート で手続き支援
公的窓口の活用も忘れずに
すべての公的窓口は 無料で相談可能 です。ハローワーク・労基署・労働局・市区町村・年金事務所・健保組合に直接相談することで、サービス利用を最小限に抑えられます。
7. サービス選びでよくある誤解
誤解① 「すべて1つのサービスでまとめて解決できる」
退職コンサル・退職代行・退職給付金サポートは 専門分野が異なる ため、1つで全部はカバーしきれません。組み合わせて使うか、専門特化のサービスを選ぶのが基本。
誤解② 「料金が高いサービスほど良い」
料金とサービス品質は 必ずしも一致しません。料金が高くても自分の悩みに合っていないサービスは効果が薄いです。サポート範囲を具体的に確認してから判断。
誤解③ 「退職代行は法律的に問題がある」
退職代行は 退職意思の伝達 に限れば法的に問題ありません。ただし、交渉や法律行為は 弁護士・労働組合 に限定されます(民間業者は不可)。
誤解④ 「退職給付金サポートは怪しい」
社労士監修・運営会社情報・料金体系が明示されているサービスを選べば問題ありません。「退職給付金サポートを選ぶ8つのチェック観点」記事の判断基準を活用してください。
8. よくある質問
Q1. 退職代行と退職給付金サポートは併用できますか?
A. はい、 専門分野が異なる ため併用可能。退職代行で退職意思伝達 + 退職給付金サポートで受給戦略、という流れが現実的。
Q2. 退職コンサルとキャリアコーチングは何が違いますか?
A. 明確な定義はありません。 退職コンサル は退職判断の相談に近く、 キャリアコーチング はより包括的な人生設計に近い傾向があります。実際のサービス内容で判断してください。
Q3. 弁護士の退職代行が高いのはなぜですか?
A. 弁護士は 法律行為(交渉・訴訟) が可能なため、サポート範囲が広い分料金も高めです。有給消化・未払賃金請求等が必要な場合は弁護士が確実。
Q4. 退職給付金サポートで個別相談だけ受けられますか?
A. 多くのサービスで 無料の個別相談 が提供されています。契約前に状況を相談し、サポート内容と料金を確認してから判断できます。
Q5. 公的窓口だけで済ませられる場合は?
A. ハローワーク・健保組合・年金事務所等の公的窓口は 無料で相談可能 で、制度に関する正確な情報を得られます。シンプルな案件であれば公的窓口だけで進めることも十分可能。
Q6. 複数サービスを使うと予算がオーバーしそうです。
A. 優先順位を決めて活用してください。退職給付金サポートは多くが 成功報酬制 で、受給額の中から支払えるケースもあります。退職代行は2〜3万円程度から、退職コンサルは無料の転職エージェント相談から始めるのも一案。
9. まとめ
退職関連サービスの比較について、要点をまとめます。
- 退職関連サービスは 3種類(退職コンサル・退職代行・退職給付金サポート)
- それぞれ サポート範囲・運営主体・費用相場 が異なる
- 退職コンサル: キャリア相談(1〜50万円・無料相談あり)
- 退職代行: 退職意思伝達(2〜10万円、弁護士・労組・民間で範囲異なる)
- 退職給付金サポート: 受給支援(個別案内、社労士監修推奨)
- 状況に応じて 組み合わせて活用
- 公的窓口の無料相談 も並行して活用
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