「退職を決めたけど、何から準備すればいい?」
「退職日までに、会社に確認しておくべきことは?」

退職前の準備は 3ヶ月前 から始めるのが理想的。後回しにすると、退職後の手続きで困るケースが多くあります。

この記事では、 退職日3ヶ月前 → 1ヶ月前 → 退職日当日 までの順番でやることを整理します。

1. 結論 ― 3ヶ月前から段階的に動く

最初に結論をお伝えします。

タイミング 主な準備
退職日 3ヶ月前 退職意思の伝達、退職日の決定、引継ぎ計画
退職日 1ヶ月前 退職届提出、有給消化計画、健保・年金の確認
退職日 2週間前 業務引継ぎ、私物整理、必要書類リクエスト
退職日 1週間前 最終出勤日の調整、社内手続き
退職日 当日 貸与品返却、各種証明書受領
退職日 翌日以降 健保切替、年金切替、失業保険手続き

→ 計画的に動くことで、退職後の手続きが 大幅にスムーズ になります。


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2. 退職日3ヶ月前のチェックリスト

2.1 退職意思の確認と伝達

項目 内容
☐ 就業規則の確認 退職届の提出期限(多くは1〜2ヶ月前)
☐ 直属の上司に口頭で伝達 まず口頭、書面は後で
☐ 退職日の擦り合わせ 引継ぎ期間・有給消化を含めて調整
☐ 次の予定の整理 転職活動・休養期間・起業等

2.2 経済面の確認

項目 内容
☐ 退職金の見込額 人事部や就業規則で確認
☐ 失業保険の受給見込み 年齢・被保険者期間・退職理由で試算
☐ 生活費の見込み 退職後の固定費・変動費の棚卸し
☐ 配偶者の扶養に入る選択肢 健保・税扶養の条件確認

2.3 引継ぎの大枠

項目 内容
☐ 担当業務の棚卸し リストアップ
☐ 引継ぎ先候補 同僚・後任者・上司
☐ 引継ぎ資料の骨子 業務マニュアル・連絡先一覧

3. 退職日1ヶ月前のチェックリスト

3.1 退職届の提出

項目 内容
☐ 退職届(または退職願)作成 会社指定様式または手書き
☐ 提出先 直属の上司(書面で受領印をもらう)
☐ 退職日明記 「令和○年○月○日付」
☐ 退職理由 「一身上の都合により」が一般的

自己都合・会社都合の区分は、 退職届の文言ではなく実態 で判定されます。

3.2 有給消化計画

項目 内容
☐ 残有給日数の確認 給与明細・人事システム
☐ 有給取得計画 引継ぎとの両立
☐ 買取り依頼 法令上の権利ではないが、会社規程で可能な場合あり

3.3 健保・年金の確認

項目 内容
☐ 退職後の健保ルートの選択 任意継続 / 国保 / 家族の被扶養者
☐ 任意継続の保険料試算 標準報酬月額 × 約10%(事業主負担分なし)
☐ 国保の保険料試算 市区町村サイトでシミュレーション
☐ 国民年金の手続き 第1号被保険者への切替(退職日翌日から14日以内)

詳細は[退職後の国民健康保険切替]の記事を参照してください。

3.4 税金の確認

項目 内容
☐ 住民税の徴収方法 退職時に一括徴収 or 普通徴収切替
☐ 源泉徴収票の入手予定 退職後1ヶ月以内に送付されるのが原則
☐ 年内再就職予定 確定申告の要否を判断

4. 退職日2週間前のチェックリスト

4.1 業務引継ぎ

項目 内容
☐ 引継ぎ資料の完成 業務手順・連絡先・パスワード等
☐ 引継ぎ会議の実施 後任者・関係者への説明
☐ クライアントへの挨拶 必要に応じて訪問・メール
☐ プロジェクトの完了or移管 担当案件の整理

4.2 私物・データの整理

項目 内容
☐ 私物の持ち帰り 私的データ・私物の整理
☐ 業務データの整理 フォルダ・メール・チャットの引継ぎ準備
☐ 名刺の保管 個人用の名刺管理アプリへ移行

4.3 退職時に必要な書類の依頼

項目 内容
☐ 離職票(雇用保険被保険者離職票) 退職後10日以内発行が法令上の目安
☐ 雇用保険被保険者証 会社が保管している場合
☐ 源泉徴収票 退職後1ヶ月以内
☐ 退職証明書 任意発行(健保・年金手続きで求められる場合)
☐ 健康保険資格喪失証明書 国保切替時に必要
☐ 年金手帳・基礎年金番号通知書 会社が保管している場合


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5. 退職日1週間前〜当日

5.1 社内手続き

項目 内容
☐ 退職挨拶メール 社内・社外へ
☐ 貸与品リスト 健康保険証・社員証・PC・スマホ・カードキー等
☐ 経費精算 立替金の精算
☐ 給与振込口座の確認 最終給与の振込確認

5.2 退職日当日

項目 内容
☐ 貸与品の返却 健康保険証は最終出勤日に返却
☐ 受領書類の確認 離職票発行予定日・源泉徴収票発送先
☐ 退職証明書の受領 その場で発行されることが多い
☐ 業務引継ぎの最終確認 後任者・上司への最終報告

6. 退職日翌日以降のフロー(参考)

退職後にやることの全体像は[退職後にやること]の記事を参照してください。主要なものを抜粋:

期限 やること
翌日〜14日以内 国民健康保険・国民年金の切替
翌日〜20日以内 任意継続被保険者の申請(選択する場合)
翌日〜(離職票受領後) ハローワークで失業保険の手続き
翌年2/16〜3/15 確定申告(必要な場合)
退職後6ヶ月 任意継続2年目に向けた検討

7. よくある質問

Q1. 退職届はいつまでに出すべきですか?

A. 就業規則 で「○ヶ月前まで」と定められているのが一般的。法令上は 2週間前 までに伝えれば退職可能(民法627条)ですが、引継ぎを考えると 1〜2ヶ月前 が現実的です。

Q2. 有給を全部消化したいけど断られそうな場合は?

A. 有給休暇は 労働者の権利 で、原則として時季変更権の範囲を超えて拒否できません。引継ぎとの折り合いを話し合いつつ、消化を主張する姿勢が大切です。

Q3. 退職時に会社からもらう書類で最重要なのは?

A. 離職票源泉徴収票。離職票は失業保険手続きに必須、源泉徴収票は確定申告や次の職場での年末調整に必要です。

Q4. 退職日と最終出勤日が違う場合の手続きは?

A. 退職日 が雇用関係終了日、 最終出勤日 は業務上の最後の日。有給消化期間中は 在籍中 として保険・税金が継続します。

Q5. 健保の任意継続と国保のどちらが得?

A. 一般的に 被扶養者がいる方標準報酬月額が比較的低い方 は任意継続が有利、 退職時の所得が低くなる方被扶養者がいない方 は国保が有利な傾向。市区町村の国保保険料試算と比較しましょう。詳細は[退職後の国民健康保険切替]を参照。

Q6. 退職金の税金は会社が処理してくれますか?

A. 「退職所得の受給に関する申告書」を提出 していれば、会社が源泉徴収して納付します。提出しないと20.42%の源泉徴収のみで、確定申告での精算が必要です。

Q7. 退職前に転職先を決めるべきですか?

A. ケースバイケース。決めてから退職すると 収入の途切れがない メリット、決めずに退職すると 失業保険を活用 して時間をかけて選べるメリットがあります。

Q8. 退職前にやり残すと困ることは?

A. 離職票・源泉徴収票の発行依頼健康保険証の返却タイミング退職金の支払時期 の3点は必ず確認しましょう。

8. まとめ

退職前の準備チェックリストの要点をまとめます。

  • 退職日 3ヶ月前 に退職意思を伝達、退職金・失業保険の見込み確認
  • 1ヶ月前 に退職届提出、有給消化計画、健保・年金・税金の確認
  • 2週間前 に業務引継ぎと書類リクエスト(離職票・源泉徴収票等)
  • 1週間前〜当日 に挨拶・貸与品返却・経費精算
  • 退職日当日に 離職票発行予定日源泉徴収票発送先 を確認
  • 退職翌日から 14日以内 に国保・国民年金の切替
  • 失業保険手続きは 離職票受領後 にハローワークへ

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